洗足流れ <番外編>
公園ではないので、番外編として掲載した。東急池上線の洗足池駅から南東に、約1.4km続くせせらぎ沿いの散策路だ。名前は洗足流れという。洗足池から流れ出た水がせせらぎとなり、大田区洗足区民センター脇を通り、荏原病院の下を抜けて、東雪谷5丁目交差点を経て、長慶寺まで続く。
下流の長慶寺から洗足池駅までせせらぎをさかのぼって歩いてみた。
地図上では長慶寺南端まで、小川があることになっているが、出発点 長慶寺横のお地蔵さん(私が勝手に出発点にしたのだが)から、東雪谷5丁目交差点を経て、ちょっと行ったところまでの約200mの区間は小川は道の下を通っていて見ることはできない。散策路があるだけだ。
せせらぎと細い道路のコラボレーションは散策にはうってつけだ。ところどころにビオトープが形成されていて、水草を見ることができる。
せせらぎの各所に立て看板があり、生息している生き物などを紹介している。かわせみも来るらしい。自然が戻ってきているのだ。
せせらぎと道路が平行して続く。せせらぎの対岸は民家なので、民家と道路を結ぶたくさんの橋がかかっている。道路が交差する場所も当然、橋がかかっている。それらには個々に名前がついている。橋の竣工年月を見ると平成5年から8年にかけて造られている。この時期にこのせせらぎが整備されたようだ。
途中一箇所だけ公園が隣接している。東雪谷4-10付近に、大田区立洗足流れ東雪児童公園がある。せせらぎを橋でまたいで、その奥に階段があり、その上が小さな広場になっている。トイレは無い。ところで、この散策ルートには、公衆便所はないので、歩き始める前にどこかで用はたしておくこと。この公園には是非、公衆トイレが欲しいものだ。
せせらぎには魚や海老などがいる。「おいかわ」や「鯉」などもいる。不思議と上流よりは下流の方が水が澄んでいるように感じる。せせらぎの途中に生活排水を入れないようにしているのだろう。また、洗足池の少し濁った水がこのせせらぎを流れて行くうちに、川底に沈殿したり、繁殖した硝化細菌によって有機物が分解されて、自然の生物ろ過が機能していることもあると思う。
東雪谷4-8 付近はいい趣がある。せせらぎの両脇が道路になっていて、木造の橋が数本かかっているのがいい。ビオトープが綺麗で、心を癒してくれる。流れる水が綺麗だと、川がこうも印象が違って見えるのは、当たり前かもしれないが、考えさせられる。
初老のご婦人が鯉に餌をやっていた。懐かしいような、ほっと安らぐ風景だ。
荏原病院下に出ると、それまでの細い路地のような道路とは打って変わり、広い6m道路と平行して走る。雰囲気も開放的になる。ココから先は桜並木となっている。開花の季節にはいい花見の散策路になりそうだ。
高級住宅街を歩いていく。道沿いに大田区洗足区民センター、大田区子ども家庭支援センター洗足池がある。
洗足池駅に近づくにしたがって、せせらぎというよりは整備された用水路という雰囲気になっていく。風情があるのは上流よりは下流の方だ。
洗足池駅近くまで行くと、このせせらぎの湧き出し口に行き着く。湧き出し口付近は幅が狭く、流れも急で魚はいない。洗足池とは、池上線と中原街道の下を通って地中の配管でつながっているのだろう。
東急多摩川駅から鵜の木駅までの六郷用水散策路と比べると距離も短く、変化も少ないので見劣りするが、こちらには桜並木がある点が異なる。開花したときにはまた来てみたい。下流から上流に向かって歩き、洗足池公園まで足を運べばかなりのウォーキングコースになる。気持ちよく歩くことのできる散策コースだ。
近隣の住民の方々の努力もあって、このような清々しい流れを維持しているのだろう。来訪される方は、この点を踏まえて散策して欲しい。
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上池台付近の呑川にて



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